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毎年ロンドンにある再保険市場「ロイズ」から、様々な予測(指標)が出る。
昨今大きく影響を与えたのはロシアのウクライナへの侵攻で、戦争危険補償を含め様々な面で世界の保険料の基準となる参考準率(≒保険料の元値)が上昇している。
そんな中昨今の気候変動の影響を受け日本周辺の天災を補償する保険の元値についても言及されていて、どうやら今年は台風の個数自体は若干少なめなだがその威力(≒風速)や降雨量はかなり強大ではないかとの予測が出ている。
現在までは今年特に顕著な現象として「猛暑日の日数は多いが、単月の猛暑日日数は従来より少し少ない」といった点である。
去る8月9日の時点で東京では過去最高を上回る14日目を記録し今なお記録更新中と騒がれている。
そういった中全国的な傾向を見てみると、ここ数年の猛暑日の記録には注意すべき点がある。
次のデータを参照頂きたい。
5月 6月 7月 8月 ※2022年8月は24日現在
2022年 1日 8日 24日 23日 ※全国で猛暑日が記録された日
2021年 0日 1日 27日 21日 ※気象庁データより
2020年 0日 7日 11日 31日
よく見ると猛暑日の始まりが早まりつつあり、且つ長期に発生する傾向が見て取れる。
記憶に新しいと思うが今年の梅雨の降雨量は各地で例年を若干下回っていた。
しかしながら年間の降水量は例年以上の予想がされており、その結果「記録的短時間降水量」が主に北日本~関西にかけて発生し、「避難指示」が多く出される事になった。
はっきり言ってこれは「温帯気候」ではなく「モンスーン気候」と同様の記録になりつつある。
そのため温帯気候を前提とした河川・下水道の整備では追いつかなくなりつつあり、土砂崩れも各地で生じるのである。
各地の平均降水量は上各地で差は有るものの、平均すれば未だ前年比を下回る水準である。
これから秋に向けて台風の季節となるため、その際の風はもちろん降雨・水害に対しても十分な注意と備えをされる事を強く推奨する。
筆者は大阪から京都に通勤しており、ある日大阪では超豪雨であった為長靴を履いて出勤した。
京都に着くとド快晴で、ベトベトの傘に長靴姿の私は罰ゲーム直後みたいな目で見られてしまった。
若い人が多いせいか、その視線は容赦ないものであった。
その日はあまりに暑く、我慢できずに退勤時に居酒屋で生ビールを飲んでいたところ突然の大雨。
ビールを飲み干し雨を避ける人を横目に、備えあれば憂いなしを実感しつつ帰宅した。
この事を家内に話すと、「まっすぐ帰ってきたら関係ないやろ!」
そりゃごもっともです・・・。
執筆:Y.O