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人付き合いもスポーツも 膝と目が大事!

2021.10.11

青空

 筆者は昔、野球と登山にいそしんでいた時期がある。富山県の剣岳で夏山に登っていた際に雪渓が崩れ、巻き込まれて右肩脱臼してから野球はほぼ出来なくなってしまった。現在は専ら登山とゴルフ位しか運動はしていない。
 社会人になりゴルフを始め暫くは登山から遠ざかっていたが、数年前から再開。体力があるうちにとここ数年で富士山や屋久島などへの遠征し、心洗われる景色を堪能してきた。一方ゴルフはキャリアだけ長くなり一向に上達はせず、トークだけ上手になったようで「ティーグランドの漫才師」なるあまり有難くないあだ名を頂戴し、現在に至っている。

 何かしら運動をされている方は分かりやすいと思うが、運動(スポーツ)を行うにおいて膝の柔らかさと目線合わせは上達においてとても重要だ。ゴルフでOB出した後、力んでヘッドアップして滅茶苦茶な打球が飛んだりするのは、膝がガチガチ・目線は明後日となってしまうのがその大きな要因だ。テニス・野球といった球技などは特に影響が大きいようだ。
 最近は競技人口が少なくなっているようだが、スキーなども「目線」と「膝の柔らかさ」が相当影響を与える。(スノボやスケボーなどもそうだろうが、筆者はやったと事が無いので嘴ははさまないでおく。)
 
 一方「人付き合い」においても「目線」と「膝の柔らかさ」は、とても大事だと筆者は考えている。
 一般的に人は「家族」→「近所づきあい」→「幼小中高大等集団生活」→「社会人」と、成長に合わせて他人と接触する機会が増加する。また「機会の増加」に加え「幅(領域)の拡大」も同時に発生する。最初は狭い範囲の接触から始まり同年代との接触が主流となっていたのが、社会に出ると年齢・性別・職業・考え方など多様な人々と接点を持つ機会が増加していくと言う事だ。大体このような変化が発生する時に、本人にしてもその周囲の方々にしても何かしらフリクションが発生しがちだ。具体的には進学、就職、転勤、転職などといったいわゆる「節目」と呼ばれるタイミングにおいてである。

 筆者は転勤族の仕事だったので35年間で転勤を14回経験し、その勤務先は北は東北~南は九州と広域にわたった。その際地域性や携わる業務、所属組織での役割、折衝先の属性などが完全にリセットされる為、最初は苦労が絶えなかった。
 ところがある時先輩に「自分の物差しが世間の物差しと一致するわけがない。ましてやたくさんの他人を一気に納得・理解させる事は出来るわけがない。膝を柔らかくして相手と目線を合わせ同じ土台(土俵ではない)で接触する事で、状況・考え方などが早く理解できる。そこには『上から目線』でも『見上げる目線』でもいけない。ニュートラルな判断が出来なくなったり、相手の本音を引き出すことができなかったりするからだ。」と教わった。

 要は相互理解を進め建設的な業務を推進していく上で、相手とのニュートラルな関係が無ければより良いアイデアや仕事はできないという事である。

 会話の中に専門用語を入れて話す、自分からの話だけで仕事をさせる、広く情報を共有せず知らないことを不味いと判断する etc.
 気を付けなければ誰しも陥りがちな「コミュニケーションにおける落とし穴」である。
 この点に気を付けて仕事をしていくと、それまでとは異なり早く組織に溶け込むことが出来るようになり、且つ円滑に業務が出来るようになってきたので有難かった思い出がある。

 年齢も半世紀を超えた現在でもこの考え方を持って人に接する事で、幅広い方々から色々な情報や提案を頂くなど重宝している。一度自身の言動を振り返り、見直してみるのも悪くはないものである。

 しかし筆者はゴルフでティーグランドに立つと、ボールが跳ばずにこの教えが飛んでしまう・・・。

執筆:Y.O

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